健康と回復を導くSTOTT PILATESの魅力

2024/7/1

こんにちは、Wataruです。

先日、中国/厦門で開催されたマインドフルムーブメントの催事 ”YONION” にプレゼンターとして参加しました。

海からの心地いい良い潮風を感じながら大いに盛り上がった3日間でした。

今回で7回を数える同イベントは、コロナ禍で中止して以来、初めての開催だそうで会場の規模も野外ステージやブースも含め、過去最大だということでした。

私自身も世界中から招聘された様々な分野のプレゼンターの方々との交流や再会を楽しみました。

私の登壇は講演、マスタークラス、ワークショップと多岐に渡りましたが、今回、私に与えられたミッションはメソッドを代表して「リハビリテーションにおけるSTOTT PILATESの可能性」をお伝えするというものでした。

グローバルな潮流なのでしょうか、価格、利便性に重きをおく展開と、その対局には提供できる”価値を強化する”取り組みで独自性を強調しようとする展開があると思っています。

「約束された結果を届ける」という価値をもつSTOTT PILATESに世界で熱い視線が注がれるのはそうした背景もあるのでしょう。

現在、大阪とソウルで同時期にリハビリテーションへのSTOTT PILATESの活用をお伝えするコースを開催中で、今日もこれを韓国のホテルで書いています。こちらの韓国のコースにはマレーシアや台湾からの参加者もいらっしゃいます。

今回は講演でお伝えした内容をまとめてみました。

▶︎ リハビリテーションにおけるSTOTT PILATESの変革力

ピラティスは単なるエクササイズではなく、総合的な健康へのアプローチです。

この革新的な分野でリードしているのがSTOTT PILATESで、伝統的なピラティスを現代のリハビリテーションニーズに合わせて進化させました。

STOTT PILATESがどのようにして古典的なエクササイズの原則と現代の物理療法を結びつけ、回復と全体的な健康へのユニークなアプローチを提供しているのかを探ります。

▶︎ STOTT PILATESの進化

1988年に、モイラ・メリシューが、リンゼイ・メリシューと伝統的なピラティスの方法を改良し、健康と回復をサポートする実用的で効果的なシステムを構築することを目指して産声をあげました。

彼らは理学療法士、スポーツ医学、フィットネスの専門家と協力し、STOTT PILATESを開発しました。このメソッドは、古典的なジョセフ・ピラティスの原則に、現代の身体の生体力学に対する理解を融合させたのです。

STOTT PILATESは、最新の研究と人間の生理学の進歩に基づいて常に更新されています。その結果、個々のフィットネスを維持するだけでなく、身体的および機能的な変革の強力なツールとして役立つシステムが誕生しました。

▶︎ リハビリテーションにおける基本原則

STOTT PILATESの強みの一つは、安全性、個々の進歩、およびリハビリテーションプロセスの細やかな管理を重視する点です。

この方法は、機能を回復し、体の認識を向上させ、コントロールされた意識的な動きを通じて力を再構築するための構造化されたアプローチを提供します。中立的な脊柱と安定した肩を重視することで、怪我を防ぎ、効果的な回復を促進します。

この方法の適応性は、怪我から回復中の人々から、全体的な身体の状態を向上させたいと考える人々まで、幅広い個人に適しています。各エクササイズは実践者の特定のニーズに合わせて慎重に修正されているため、どのリハビリテーションプログラムにも適した万能ツールとなります。

▶︎ 科学的アプローチ

STOTT PILATESの基礎は深く科学的な研究に基づいており、キャロライン・リチャードソン、ポール・ホッジス、ジュリー・ハイズといった著名な専門家の画期的な研究から多くの影響を受けています。

このアプローチは、モーターコントロール、感情状態、安定性の理解を統合し、人間そのもの全体を対象としています。回復へ向けたリハビリテーションは単なる物理的な側面だけでなく、感情的と心理的な旅でもあると考えています。

例えば、アライメントとその制御に関する生体力学的原則の概念は、STOTT PILATESの基本的な考え方です。この原則は、特にリハビリテーションの文脈で正しい動きのパターンを理解し、それを評価し、指導するのに役立ちます。STOTT PILATESは、個々の全人的な健康を重視することで、包括的なアプローチを保証します。