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ウサギは何故跳ねる?



こんにちは、Wataruです。


オフィスのデスクに置いた干支の張子のウサギをじっと見ながら、新たな歳は飛躍の一年にしたいものだと漫然と感じていた。


軽やかに跳ねながら、素早く踵を返したり、方向を変えたり臨機応変に立ち回りながら変化に富んだ日々を乗りきっていきたいものだ。


真っ新な手帳に決意や計画を書き込みながら…少しずつウサギへと意識が向いていく…



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日本昔ばなしの「兎と亀」や諺にもあるように…

脱兎の勢い(だっとのいきおい):逃げるうさぎのように、きわめて迅速なことのたとえ。

脱兎の如し(だっとのごとし):逃げるうさぎのように、非常にすばやいことのたとえ。

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昔から兎は、軽やかで足が速いイメージ。新年早々跳躍のメカニズムが気になった…

ご存じだろうか⁈



ウサギの走る速さ時速40km〜72kmに及び、最大跳躍は前方 4.5m/垂直 1.2m(世界雑学ノートより)。

これだけの跳躍をするのかと今更ながら…驚いた。あの小さな身体🐇で…と。 




従来の筋肉が収縮する力だけが、腱を介して関節を動かすことで、速く/高く/より遠くへと推進しているとするならば…ウサギのももの筋肉はそれ相当の大きさをしめている必要がある。でも、ウサギのももの筋肉がそれほど大きくないのはなぜか⁈。


その不思議を握るのがFasciaファシア(膜)

Fasciaファシア(膜)=腱/コラーゲン線維の集合体である結合組織が、連続してあれほど軽やかに跳躍するエネルギー源である秘密なのだ!!!


細胞と共に線維と水を含んで構成されるのが、Fasciaファシア(膜)である。

このFasciaを構成する線維のひとつとなるコラーゲンの集合体が結合組織の



コラーゲン線維の性質を表現する時「鋼よりも硬い」とされ、それほどコラーゲン線維は強い。この線維が無秩序に絡まり合っているのでのはなく、規則的に垂直に整列しているのが腱の特徴

故に伸張出来る長さは、最大に伸ばされても元の長さの10%ほど。規則的な配列を構成する線維は一本ずつが波型のうねりの構造をもつことで弾力性をもつ。


これが運動エネルギー貯蔵の構造のキーとなっているのだ!!! 



筋収縮の力により、引き伸ばされた腱に蓄えた運動エネルギーを瞬発的に反跳作用で動作に変換することで🐇は跳躍している。その時、筋線維の長さには大きく変化がなく、腱の長さが変化している事がわかっている。カタパルトや弓矢を引くように、牽引の力が加わり、それを解放することで動きへのエネルギーとしているというわけだ。


無論これはカンガルーやガゼルなど動物を例にして整理された考え方だが、私たち人間にも当てはまる定義で、アキレス腱が伸縮しエネルギーを貯蔵、放出していると考えると、腱は柔らかくある必要はなく、硬く丈夫で弾力がある、ことが重要ではないだろうか。



こうした視点から、Merrithew Fascial Movementコースでも能動的に負荷を加えて意図的に腱を強化する事を具体的に教えている。





日進月歩のFascia研究の世界からどんな情報がもたらされるか、今年も楽しみである。


ウサギの跳躍をきっかけに新年誓いに話を戻そう…


一層の飛躍を考えた時

▶︎ 負荷をかけしっかりとエネルギーの原資とすべく蓄える時期もあり

▶︎ 加わる緊張に強く、それをエネルギーに変化させる力をもって素早く進むべき時期もある。


タイミングを逸してしまうとエネルギーが消失するのはFasciaと同じ。

タイミングを捉えて瞬時に行動へと移してこそ先に進める。


最速で、最大の結果を、最小のエネルギーで発揮してまた新たな年を、飛躍し駆け抜けていきたいものだ。


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