2021/11/1
こんにちは、Wataruです。
ピラティスと怪我
怪我からの回復とその予防としても注目されるピラティスですが、私自身いつもフィットネスと医療の間で活動しているような心持ちでいます。
傷害や特殊な状態をもつ方々のニーズへの対処を学ぶコースもあるぐらいです。
垣根が曖昧な分野だからこそしっかりした視点で協力と工夫をしながら取り組むようにしています。
先日も多くの著名なアスリートを治療されている先生とフランクにお話しする機会がありました。
「我々の出来るのは治療であって、パフォーマンスの向上には他の方法がある」とおっしゃっていました。
だからピラティスのようなアプローチは面白いのでは、との会話になったのでした。
逆の視点からでは、治療とはどういう段階なのか、リハビリとは何か?など、そもそものプロセスとそこに関わる場合に抑えておきたいポイントを書いていこうと思います。
<リハビリとは何か?>
リハビリテーションの定義とされる考え方や表現は色々あるのでしょう。
基本的には、
「通常の日常生活活動と、受傷前の機能レベルへの復帰にむけ機能回復をはかるもの」
ということになります。
回復、復帰の状態やレベルは、その人が求める生活の質(QOL)なども関わってきます。
<怪我をケアする5つの段階>
医学的に施される治療ですが、通常短期間のみ可能なものです。
治す期間を逸してまうと回復を難しくしてしまいます。とても大事なプロセスです。
私も、学生時代に部活への復帰を焦るばかりに、先生の指示や治療をおろそかにして勝手に動き始めた、そんな記憶を今日の足首が思い出させてくれる事がしばしばあります。。。
治療の目的は治癒促進、炎症、腫張の軽減にあります。
そこには患部の固定、投薬、徒手療法、運動療法などが含まれます。
こうした取り組みは組織治癒の最終段階に至っても
痛みの介在があったり、必要と判断されれば継続する場合があります。
怪我をした場合の対処の段階があります。
初期損傷の範囲を最小にとどめる
関連痛と炎症の軽減
治癒促進
機能的なリハビリテーションによるクライアントの日常生活活動およびスポーツ活動への復帰
再発の可能性を減らすため、全ての因子の評価と修正
<ピラティスの出番はいつか?>
前述の項目の治癒の促進の段階で含まれる要素があります。
柔軟性の獲得
筋力の回復
筋バランスの調整
固有感覚受容性の向上
身体全体の運動レベルの維持、回復
STOTT PILATESが得意とする項目と符合しますよね。
この段階こそピラティス・インストラクターが積極的に介入できるプロセスです。
<知っておきたいポイント>
組織治癒の原則
:損傷した組織の再生のプロセス。状態。
最適なエクササイズの方法と基本原則の適応
:個別の症例に基づく適応と禁忌の理解をもとにした正しいフォームの評価、エクササイズの発展と選択
導入されるべきプログラミングの要素
:筋のコンディショニング、柔軟性、固有感覚受容性、機能的エクササイズ、競技特性による特定動作、生体力学的修正、心肺機能の維持の全てを盛り込む
治療×ピラティス。
今、それぞれの分野の交流がこれまでになく盛んになっています。
怪我からの回復と予防に効果を発揮するピラティスのアプローチを探究していくのは、本当に面白いです。
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