【ITコラム】「練習」と脳の関係について
2017/8/15
こんにちは、Wataruです。
昨日も沢山の方がZONEに練習にいらしていました。 熱意をもって練習を重ねる様子は
見ていても素敵です。
ピラティスも正確な動作反復から効率よい
動きを学習するトレーニングですよね。 効率よい身体の使い方の「練習」を
している訳です。
日々クライアントの方々とインストラクターとして
そのプロセスを行っているとも言えます。。
僕は以前、大きなプレゼンテーションを前に、
とてつもなく緊張していた時期に恩師に
相談した時のことを思い出します。。。
「周囲の期待に応えようとする心構えの表れ」
と言われ、浮かれた気分になったもの束の間。
まだ続きがあって。。。あともう一つズバリ!
「準備不足」。 つまり練習が足りないから当然緊張をするのだ
と言われたのでした。
「練習は嘘をつかない」
などなどと言われます。
体験的に感じたことがありますよね。 物理的なスキルを習得するには練習が必要です。
練習とは、改善を目標にした行動の繰り返し
であり、効率良くかつスピーディーに自信を
持って行動するのに役立ちます。
今日は精神論や根性論とは違う角度から
「練習」というプロセスを考えたいと考えて
います。
意識を動作に反映させたり、環境に適応する為には
二つの回路による常にコミュニケーションが
繰り返されています。
遠心性神経伝達路(中枢から末梢へ)
求心性神経伝達路(末梢から中枢へ)
の二つです。
神経の伝達回路の開発が動作を洗練させる
と考えられます。 末梢の正確な情報収集によって効率良い、
最適な戦略の選択を中枢が行えます。
また脳は過去の経験やデータから独自の
ストーリーを構成し判断します。 同じ事象でも、肯定的や否定的感情をもつのは
この影響です。
神経伝達のコミュニケーションの発達と、
意識や感情が動作の最適化には欠かせません。 イメージトレーニングの効果や重要性を
こうしたことからも知る事が出来ます。
ある程度習得された動きは、イメージによって
洗練させることが可能だと言われます。
筋肉が動きを記憶することはなく、
脳の働きによる神経伝達の
「スーパーハイウェイ」がつくられることが
動作の記憶に結びつきます。
反復こそがまさにその過程であって
「練習」とよべるものでしょう。
習得された能力が体現できることを英語では
「embodiment」と言います。 よくインストラクターの所作などを評価する
際に耳にする言葉です。
理屈だけでなく、骨に身にしみた事柄こそ
本当に理解したと言うべきなのかもしれません。 量だけではなく、良質で効率の良い練習こそ、
可能性を最大に高めてくれるはずです。
またスタジオで「練習」する皆さんとお会いするのを楽しみしています。
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