【ITコラム】「膜(Fasciaファシア)」
2017/9/30
こんにちは。
インストラクタートレーナーのWataruです。
最近はご興味ある方や企業様から膜や筋膜に関する
ご質問を頂いたりする事が増えました。
Fascial Movementコースを修了された方々から、
お客様からの喜びの声と、現場での活用の報告も
お寄せ頂いてます。
他の学問や解剖学的研究などと比較して、
膜(Fasciaファシア)研究は新しい分野と
いえます。
ここ数年来、興味をもって関わってきた分野ですが
最近の発見には目を見張るものがあります。
そうした研究の成果は様々な場で発表が
されています。
情報の発信源となっているのは、
Fascia Research Congress (国際筋膜研究学会:FRC)
です。
Fascia分野のトップ研究者全員が一堂に会し、
3年ごとに開催されています。
研究者、運動実践者、解剖学者すべてが同じ
認識のもと、共通言語で話すことができるように、
Fasciaを定義したものをご紹介します。
「Fascia, とは、皮下で筋や他の内部器官を
結びつけ、包み、分けている鞘やシートのような
剥離可能な結合組織の集合体」
この定義は、米バージニア州で2015年秋に
開催された直近のFascia Research Congress
(国際筋膜研究学会:FRC)からのものです。
その役割や性質を簡単にしめすとこんな感じと
思います。 ——————————————————————-
あらゆる身体の組織や、器官の全身にみられる
遍在する組織
我々を形作る織物のようなものとも考えること
が出来る、姿勢や構造的完全性を保持する組織
擦れと滑りを提供しる独特の性質によって、
組織の動きを維持
感覚神経終末を筋の6倍以上もち、
情報伝達システムとして広域を支配している
負荷の伝達にネットワークである
創傷治癒や瘢痕形成に最も関与する
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肉を詰めた袋?という役割をはるかに越えた
機能があることがわかって頂けると思います。
だから面白いと思っています。
Fasciaの質感と機能は、要求されるタスク、
加わる負荷、その部位によって理想とされる
状態は様々です。
そうしたFasciaの様々な要素を刺激しようと
考えるとき、ムーブメント(動作)のもつ
可能性が注目されています。
どんな動きが必要とされ、どんな結果が
得られるのかを知ることはこれからの
ムーブメントの専門家にとっては重要なことに
なると思います。
既存のアプローチの良さを再発見すると同時に、 プログラミングに幅を与える新しい視点を
もつきっかけになるはずです。
また皆さんと一緒にFasciaについて勉強できる
機会を楽しみにしています!
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